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「そのうち慣れる」と思っていたけど、実は逆効果だった

大人用トイレに一人で座ろうとする子ども

大人用トイレは、小さな子どもにとって想像以上に不安定な場所になる

先日、友人の家に遊びに行ったとき、3歳になる息子さんがトイレに一人で座ろうとして、あわや転びそうになった場面を見た。友人は慌てて駆け寄って抱きかかえていたが、後から「実はしょっちゅうヒヤッとしてる」と苦笑いしていた。

考えてみれば当然のことだ。大人にとっては何でもない高さの便座も、体の小さな子どもからすれば、足が宙に浮いたまま座る不安定な場所。踏ん張ることもできず、バランスを崩せば硬い床に頭を打ちかねない。「そのうち慣れるだろう」と、つい後回しにしてしまいがちな部分でもある。

子どもをトイレに座らせる親

ある調査では、約7割の母親が「オムツがなかなか外れないこと」に焦りを覚え、半数近くが3ヶ月以上かかっていると回答している。焦りの一番の原因は「他の子と比べてしまうこと」だという。

「一人で座らせるのが怖くて、結局トイレの前で毎回抱っこ。腰も限界でした」(2歳児のママ)

ただ、これは特別なことでも何でもない。ほとんどの家庭が通る道だ。むしろ気にした方がいいのは「遅れているかどうか」より、子どもが安心して挑戦できる場になっているかどうかだろう。

専門家の間でも、失敗を叱ることは子どもの自尊心を傷つけ、かえってトイレへの恐怖心を強めてしまうと言われている。ただ実際のところ、叱っていなくても「グラグラして怖い」という物理的な不安だけで、子どもは無意識にトイレを避けるようになるものだ。精神面の関わり方と同じくらい、物理的に安心できる設計が地味に効いてくる部分なのかもしれない。

トイレの前で躊躇する子ども

【始めどきは、実は今】

トイレトレーニングを始めるなら暖かい時期がいいとよく言われる。保育士いわく、寒い時期は排尿間隔が短くなって失敗が増えやすい一方、春から夏は間隔が自然と空きやすいのだという。薄着で自分で服の着脱がしやすく、多少失敗しても洗濯物がすぐ乾くのもありがたいポイントだ。

【グッズ選びで、よくある失敗】

補助グッズを探し始めると、意外と選び方で失敗する人が多いことに気づく。補助便座だけ買ってステップを買い忘れ、結局足が床につかず踏ん張れない。補助便座とステップを別々に揃えたら、費用は二重にかかるし、狭い日本のトイレでは置き場所に困る。手すりのない安いタイプだと昇り降りのたびに不安定で、かえって子どもがトイレを怖がるようになってしまったという声もある。高さが調節できないタイプを買って、数ヶ月で合わなくなり買い直す羽目になるパターンも少なくない。

狭いトイレの収納比較

「うちの子が嫌がって使わなくなったらどうしよう」という不安もよく聞くが、これは結局、子ども自身が「怖くない」「自分でできる」と感じられるかどうかにかかっている。手すりがあって土台が安定していれば、継続して使ってもらえる可能性はぐっと上がる。狭いトイレでも、折りたためるタイプなら使わない時はコンパクトに収納できるし、高さを複数段階で調節できれば1歳半頃から5歳頃まで長く使い続けられる。

【物理的な安心が、自立への近道】

こうして見ていくと、トイレトレーニングを進めやすくするコツは「焦らないこと」と「子どもが物理的に安心できる環境を用意すること」の両方に尽きるのかもしれない。叱らず見守るのはもちろんだが、子どもが自分の力で座り、立ち、降りられる場所を用意してあげることが、遠回りなようで実は一番の近道だったりする。

補助便座とステップが最初から一体になっていれば、こうした悩みはまとめて解決できる。夏はちょうど、トイレトレーニングを始めるのに向いている季節。今のうちに環境を整えておくと、秋を迎える頃には親子ともにぐっと楽になっているはずだ。

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